筆ぺんのインクは原料の違いから、水性染料タイプと水性顔料タイプの2種類に分けられます。
インクの原料
筆ぺんのインクは、溶媒となる液体に着色剤などの原料を混ぜ合わせて製造されています。
原料となる着色剤は染料と顔料の2種類に分けられ、どちらを使用しているかによってインクの特長が異なります。
染料と顔料の違い
染料とは、水や溶剤に溶ける物質です。水性染料タイプの筆ぺんは色鮮やかな点が特長ですが一方で、耐光性が弱い面もあります。
水性染料インクは一度乾いた筆記線でも水に濡れると染料が溶け出して線がにじみます。カラー筆ぺんでは水でにじむという特性を活かし、水筆ぺんなどでぼかしやグラデーションの表現を楽しむこともできます。
顔料とは、水や溶剤に溶けない物質です。水性顔料タイプの筆ぺんは染料タイプに比べると耐光性が強く、色あせしにくいのが特長です。
乾くと水に流れないため、顔料インクのペンで線を書いてから、顔彩や染料タイプのペンで色塗りをするなど、イラストの線画にもお使いいただけます。